スターシャ女王は本当に善人なのか?『宇宙戦艦ヤマト』の闇を考察
松本零士さんの名作、宇宙戦艦ヤマト。
普通に疑問だったのが、なんで地球からイスカンダルまでコスモクリーナーDを受け取りに行かないといけなかったのか?という点です。
まず、宇宙戦艦ヤマトですが、これってイスカンダルのスターシャ女王から設計図をもらって地球で完成させてるんですよね。
やれワープだのやれ波動砲だのとんでもない機能をもった宇宙戦艦ヤマトを作れるなら、
コスモクリーナーDも作ったらえぇやろ!!
とか思っちゃうんですよね。
ただこれに関しては作るのに必要な材料が地球には存在していなくて、とか理由があったのかもしれません。
でも、ほなイスカンダルから送ればいいじゃん!と思うわけですね。
地球滅亡のタイムリミットが迫る中、14万8千光年を往復させるよりイスカンダルから送れば片道で済むわけですしね。
ただこれも、イスカンダルから地球にコスモクリーナーDを送るとなると、途中でデスラーに見つかったりしたら輸送船が撃されるリスクもありますし、そもそもお前らがコスモクリーナーD欲しいつってんだから取りに来んかい!っていうイスカンダルの主張も分からないでもないので、ここもいったんは納得してました。
が、やっぱり、いろいろおかしいぞ?って思うところが出てきたのでそれを考察していきます!
疑念① スターシャはなぜヤマトクルーにイスカンダルとガミラスが二重惑星であることを伝えていなかったのか?
やっとの思いでイスカンダル星についたと思ったら実は二重惑星のガミラス星だった!ヤマトは大ピンチに陥るも海底火山を波動砲でぶち抜きガミラス星を滅ぼしました。
って、いや二重惑星って聞いてないんですけど!!って話なんですわ。
なんでスターシャ女王はそんな大事なこと伝えてなかった?イスカンダルのすぐ隣に激やばガミラス星があるなんて危険極まりないし、事前に言っとけよ、って話なわけですわ。
これが第一のスターシャへの疑念。
疑念② なぜコスモクリーナーDが起動しなかったのか!
ガミラス星滅ぼされて激おこデスラー総統はヤマトに神風特攻をし、ヤマト内が放射能で汚染されてしまう!
そこで地球で使う予定だったコスモクリーナーDを起動させようとしたら起動しない!
仕方なく手動で無理やり動かした結果森雪が死亡しました。
いや、ヤマトやコスモクリーナーDを作れる科学力をもったイスカンダル製の製品が起動しないってどういうこと?
そんな偶然ある?
仮説 実はスターシャはヤマトにガミラスを攻撃してほしかった?
コスモクリーナーDの設計図送ればいいのにわざわざイスカンダルまで取りに来いだの、二重惑星であることを伝えてなかったりだの、起動しようとしたコスモクリーナーDが不具合で起動しないだの、これはいったい何を示しているのか。
ここである仮設を立ててみました。
スターシャはガミラス星にヤマトで攻撃してほしかったのでは?と。
イスカンダル星はガミラス星とたもとを分かった平和主義の星。表立ってガミラス星を攻撃などできません。
そこにちょうどよく攻撃的な地球人が困っているので、うまく誘導してガミラス星を攻撃させた、とは考えられないでしょうか?
そもそも宇宙戦艦ヤマトは波動砲をもつあまりにも強力すぎる戦艦です。輸送船としてはオーバースペックすぎます。
ガミラス星の攻撃を念頭に置いていたのでは?という疑問も生じてもおかしくありません。
そのうえで、コスモクリーナーDが発動しなかった点です。偶然、デスラーの攻撃に会い起動しましたが、それがなければ地球で起動していたことでしょう。
しかしながら起動はできないし、無理に起動しようとしたら放射能が逆に噴き出したわけですね。そのせいで森雪が死亡したわけで。
となると、これ、地球に持って帰って起動しようと思っても起動できないから地球の放射能汚染がクリーンできず地球人全滅の恐れがあったわけです。
無理やり手動で動かすことまでスターシャは想定していなかったかもしれませんし、そこまで計算していたとして、みんなが集まって手動でなんとか起動しようとすると放射能でヤマトクルー全滅、という流れまで計算していた可能性すらあり得ます。
スターシャにしてみれば結果としてですがガミラス星は滅亡し、野蛮な地球人には恩を売れました。1人勝ちといってもいいでしょう。
こうなることをスターシャは最初から計算していたのではないでしょうか。